みづうみ

寝ていれば余計なことも考えなくて済む。新しく出された薬はとても眠くなる。昨日Nと会ってご飯を食べたがあまり楽しくなかった。ご飯もおいしく思ったより話せたけど、孤独感はかえって増す。共有できる部分は少ない。長いことかかっていたカウンセラーの人でさえもう行きたくなくなった。今の自分の状態が悪いからなのか、それとも本当に必要ないのか。本を読んでいる時が一番楽しい。宇宙の始まりから人類が誕生するまでの歴史の本を読んでいる。とても分厚くて読破するには相当時間がかかりそう。専門的な本だけど文章がとても分かりやすく、思いがけず数学や化学、物理の勉強にもなっている。学校で習ったときはちんぷんかんぷんだったけど、実際に宇宙で起きた現象を説明するというストーリーがあるから、苦痛にならないどころか面白い。その代わり速くは読めない。音読しながら線を引きまくる。家ではそれで、電車の中では文庫本。相変わらず川端康成。一人の著者の著作をこれだけまとめて読むのは初めてかも。どれだかのレビューに昼メロ、とあってまあ流れだけ見ればそうも言えるかと思う。女たちのよがる様子と男の醒めた目線。でもそこには昼メロみたいな狂想曲はない。ぽつんと落ちる水滴の波紋みたい。みづうみに溺れたいの、って言葉にドキッとした。今は三島との往復書簡。ほとんど三島からだけど。

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