ズーム

ささま書店に行った。9030円買った。臨時収入があるとつい買い過ぎてしまう。数えてみたら14冊だった。ここは品ぞろえがすごいし店内も広いしかといって神保町のような入りにくさもない。荻窪にある。とても重たいので寄り道せずにまっすぐ帰った。今回の一番の掘り出し物は2001年に東京ステーションギャラリーで行われた山本悍右展の図録。膨大な数の作品と詳しい解説。この人は少し前にタカイシイギャラリーだったかで見て覚えていた。たぶん探せばちらしが出てくると思うのだけど。しかし東京ステーションギャラリーというのは昔からこんな面白い展示をやっていたのか!私がギャラリー巡りをし出したのは写真を始めてからで、それまでは時おり大きな美術館に行くくらいだった。積極的にアンテナを伸ばしだして行く場所がぐんと増えた。山本悍右は戦前戦中戦後の厳しい時代を生きた人だった。それが作品にも表れてるし、徹頭徹尾実験をやり続けた。たんなる面白さとか、不思議さとか、不可解さとか、そういうものではなく、くくり的にはシュルレアリストになるけれど、とっても詩的なのだ。あと解説にもあったけど空間の使い方が卓越している。実験精神というのはとても大事だ。新しいものを生み出して前に進んでいくために。たまにしか乗らないバスの中、最初は音楽を聴いていた。でも流れる景色がなんだか面白そうだったので、持っていたpower shotで撮ってみた。というのも最近スマホでズームで撮ることにはまっていて、ズームすればするほど画面は不安定になる。一眼レフの望遠レンズともなれば持ち運ぶだけでも大変そうだが、コンデジなら片手で撮れる。別に鮮明な画像を求めてないし。でもスマホよりは当然きれいに撮れる。最大限までズームにして道路と歩道の境目の線を斜めに固定する。最初からそうなったわけではないけど、そうなった。こっちで固定してれば向こうは勝手に動いてくれる。面白くてたくさん撮った。走っているとき撮るから偶然写されたものも多い。アスファルトは濃いグレーで、ガードレールは濃い緑で。時々人が入っていたり、植物が入っていたり、その他のものが入っていたりする。肉眼ではズームすることはできないが何かに焦点を合わせることは心理的なズームになるのかもしれない。デジタルも使えるな。